私たちは、新約聖書の教会の姿を作り上げていく家の教会の基礎のことを、3つの軸と4本柱と呼んでいます。4本柱は、①魂の救いと弟子を作ることこそが教会の本質であり、②ただ教えるのではなく生き方を見せて弟子を作られたイエス・キリストに見習い、③信徒を立て上げ、信徒たちが教会の働きを担い、使徒たちのから教えを受け、④仕えるリーダーシップによって教会を建てる。以上が、家の教会が機能するためのソフトウェア(OS)です。そして3つの軸は、このソフトウェアを動かすためのハードウェアであり、それは①牧場の交わり、②道コース、③主日共同礼拝となります。
 3つの軸が大切な理由は、人間の存在のあらゆる領域に影響を与えるからです。人は知性、感情、意志の領域で構成されています。そのため、人が変えられるためには、知性と感情と意志の3つの領域が同時に触れられ、影響を受ける必要があります。
 たとえば、怠惰な人が勤勉な人を見て感動したからといって、すぐに変化が起こることはありません。自分もあのように生きたいという気持ちはあっても、それは一時的なもので、感動は長続きしません。とはいえ、なぜ怠惰ではいけないのか、なぜ勤勉に生きるべきなのかを教えても、変わることはありません。ただ知識が増えるだけです。または、その人に怠惰な生活はいけない、こう生きるべきですと説得しても変わりません。人の意志は他人の話によってではなく、内面から湧き上がるものによって動くからです。
 家の教会の働きが人に変化を起こす理由は、この3つの軸が、人間の知性と感情と意志にバランスよく影響を与えるからです。まず、牧場で感情が触れられます。牧場のメンバーからの愛によって神の愛に触れられ、感動します。だんだん家族になっていく姿を見て、これこそがふさわしい生き方であると感じ、牧者の仕える姿を通して自分もそのように生きたいと願うようになります。
 しかし、ただ感動で終わるのであれば大きな意味や影響力は生まれないはずです。ですから次の段階で、理解するという知性の段階に進むべきです。「彼らはなぜこのように生きるのか?」「どうしてこんなふうに生きられるのか?」「何が彼らに献身の心を与えたのか?」などの問いの答えを、神のみことばを通して知識的に理解しなければなりません。これが道コースの役割なのです。したがって、牧場の交わりは必ず道コースと共に行うべきなのです。そうでなければ牧場の交わりが、単なる一時的な感動に過ぎないものになってしまうからです。

趙 南洙師



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 家の教会を正しく築くための大切な3つの軸は、「牧場の交わり」「共同礼拝」、そして「道コース」です。これらの3つの軸が共に連動して機能する時、教会は健康になり、私たちも霊的に成長します。さらにこれらの3つの軸は、私たちの人格、「知性」「感情」「意志」…すなわち知り、感じ、願うということに合わせて構成されているため、これらの3つの要素のすべてが満たされる時に、人格が変えられ、成長するようになるのです。
 ですから、我が教会に初めていらっしゃった方は、まず牧場に参加することを通して牧場のメンバーからの愛と奉仕を受け、それによって「感情」に触れられ、心が変えられる体験をしてください。その上で「道コース」を受講すると「知性」の部分が満たされます。何を信じるのか、なぜイエス様を信じるのか、クリスチャンはなぜこのような生き方をしているのか、など学ぶことで理解できるようになります。このように「知性」と「感情」が満たされた上で、共同礼拝を通し、みことば通りに生きたいと決心し、自分の「意志」で献身する時、聖書が教える信仰的な歩みを具体的に体験するようになるのです。
 このように、道コースと牧場の交わり、そして主日共同礼拝は、それぞれが知性と感情と意志に触れる役割を果たします。と同時に、それぞれの軸は一定の知性、感情、意志を満たす役割も果たします。ですから、牧場の中で単に仕えられるだけでなく、他者に仕えるその時、変化が起こります。特に道コースは、各学びのコースが知性を満たすだけではなく、牧場の交わりや日常生活において、みことばを実践できるように助ける役割があります。また牧場と礼拝の場に連携して人格の変化が起こるように、各道コースは段階的に開発されています。
 「いのちの道」は、福音とは何か、どう救われるか、またクリスチャンは何を信じているのかなど、信仰の全般的な事柄を教えます。「新しい道」は、救われた人が人生の歩みをどのように変えていくべきか、そしてクリスチャンとしてどう生きるべきかを学びます。「確信の道」は、私たちが信じている信仰に対して、再確信をさせてくれます。また「敬虔(成長)の道」は、より高い霊的成長を目指せるよう、実践できる12個の霊的トレーニングを具体的に実習します。そして「神体験の道」は、牧者として献身された方々を対象に、より深い学びとトレーニングを提供する、霊性を訓練する最高の道コースと言えるでしょう。
 このような素晴らしい道コースの学びがもうすぐ始まります。機会が与えられているのにも参加しないのはもったいないことです。自分の信仰の成長のために、少なくとも年に一度、必ず1つの科目を受講しましょう。皆さんの牧場の交わりと信仰の歩みがより豊かになることを祈ります。

趙 南洙師



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