ベルギーのゲント大学の研究者たちは、社会奉仕活動を通した就業と健康に関するアンケートを4万人以上の人々に実施しました。その結果によると、社会奉仕活動を行う人の方が、行わない人より収入が高く、それゆえ良い循環ができて約5年ほど長生きであるという結果が示されました。この研究結果によれば、社会奉仕活動と健康の間には3つの関連性があるとされています。

 ①社会奉仕活動は、自己評価を高くします。自分は有用な者だという心理的な安定感により、社会的な活動をより容易に行うことができるようになります。
 ②社会奉仕活動は、身体活動と認知活動を増加させます。活発な身体と精神活動は、歳と共に低下する身体機能の低下を抑制し、認知症の進行を遅らせる効果があります。
 ③社会奉仕活動は、免疫力を向上させます。奉仕活動を行うことで、ストレスや炎症を調節するオキシトシンやプロゲステロンホルモンが分泌され、体をより一層健康的に維持できるようになります。
 本のタイトルは忘れましたが、かつて読んだ興味深い中国の教えを思い出しました。「もしもあなたが1時間の幸せを望むなら、昼寝をしなさい。もしもあなたが1日の幸せを望むなら、釣りに行きなさい。もしもあなたが一生の幸せを望むなら、他人を助けなさい」という言葉でした。
 誰かを支える奉仕をする時、私たちは純粋な喜びを感じられるでしょう。人間は基本的に利己的な動物だと言われます。しかし、他者のために生きることができるということを意識するかどうかで、人生全体の視点が完全に変わります。
 奉仕とは、他者を助ける行為でありながら、自分自身に喜びを与えます。人に与えることに対して自分に戻ってくるのは本当にささやかなものかもしれませんが嬉しいものです。なぜなら、誰かのために役に立ったという自分の存在価値が確認できるからです。
 イエス様は「受けるよりも与える方が幸いである」とおっしゃいました。与える方が受けるよりも幸せであるというこの教えは、人々が持つ世俗的な所有中心の幸福観を完全に逆転させます。クリスチャンたちは幸福について、世の人々とは異なる考え方を持って生きるべきです。人に与え、施す人の方が、多く持つ人より幸せであり、もっと得ようと欲張る人よりもさらなる幸せな人生となることを経験すべきです。
 私は、隣人に仕える奉仕の生活を送る我が教会の牧者たちこそ、幸せな自己評価を持ち、祝福に満ちた人生であると信じています。

趙 南洙師



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 世界的に知られる芸能人であるオプラ・ウィンフリー(Oprah Gail Winfrey)は、貧困家庭の10代の未婚の母から生まれました。また彼女自身も性的虐待を受け、14歳の時に未熟児を産みましたが、子どもは2週後に亡くなります。さらに薬物依存症になり、厳しい10代を過ごしますが、それでも彼女はあらゆる逆境を乗り越え、成功し、アメリカで最も影響力のある有名人の一人となります。オプラ・ウィンフリーは自分の人生を振り返る講義の中で「これが使命です」という、以下の4つの使命について強調しました。
 第一、他人より多く持っていることは祝福ではなく使命です。
 第二、他人より苦しむことがあれば、それは苦しみではなく使命です。
 第三、他人より心躍る夢があれば、それは妄想ではなく使命です。
 第四、他人に重荷を感じていることがあれば、それは使命です。
 かつて自らを 「奴隷」 のように生きていると自虐的に言っていた親しみのある人々が学校から去っていきました。誰でも「何のために、人生をどのように生きるか」ということはとても大切なことでしょう。
 人生において使命感は、人間が持っている原始的な恐れを取り除き、勇気を与えてくれます。医者が致死率の高いウイルスの感染地域に入り、患者を診察できるのも使命感があるからです。消防士が原始的な恐怖心を克服して燃えさかる火の中に飛び込めるのも使命感のゆえです。
 私は15年ほど前、信仰深いように見えていた我が教会の若者が世俗の誘惑に引きずられるのを見ました。その母さえ滅びの道を歩むわが子を止めることができませんでした。私はとても無力だった自分に絶望していましたが、その絶望は疑問の声と変わり、神にささげる祈りとなりました。神様は祈りの中で「次世代を担いなさい」という思いを与えてくださったので、私は主の声に従うことを決心しました。
 アブラハムとの契約を成し遂げる神は、子孫の世代を立てることを通して、今日の教会を維持するだけではなく、この世界を変革する未来のクリスチャンリーダーを積極的に育成し、神の契約を継承するようにと語られました。しかも、教育界の経験のない私に与えられた重荷(使命)だったので理解できない使命でしたが、従順することにしました。そのため私は、2019年3月に引退し、学校設立に専念することとなったのです。
 GCAは我が教会を超え、日本の教会の未来を備える学校であり、さらには日本社会を変革する次世代を備える学校なのです。

趙 南洙師



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