「自尊心」とは、自分自身が価値のある尊い者であり、何らかの成果を出す可能性のある存在であると自分を認める心の状態だと言えます。つまり、自分のアイデンティティに対する自己評価なのです。
 ところで、人は鏡で自分の外見を見ることはできても、真の自分の姿は見ることはできないため、自分自身がどのような存在なのかよくわからないまま生きています。
 そのため周囲の人々の反応や自分に対する言葉、行動、態度で自分がどのような存在なのかを確かめます。そして、「あなたはバカだ!」「あなたは否定的すぎる!」など、自分を無視したり、周囲の人々の無意識に吐き出された言葉を聞いて、あまりにも素直に自分を「バカ」「否定的な人間」として受け入れてしまいます。なので、幼少期から愛され、尊重されながら育った人ほど自尊心が高いと言われています。
 そうだとすれば、貧しい家で尊重されずに育った人は皆、自尊心が低いのでしょうか?必ずしもそうではありません。劣悪な環境で育ったとしても、自分を顧みることを通して思考力を養った人は、健全で高い自尊心を持つことができます。
 私たちの中に年を重ねても自尊心が低いまま他人との関係の悪循環に囚われている人がいるなら、何よりも健全な自尊心を取り戻す必要があると思います。このような人にとって、まずすべきことは「思考の力」を養うことです。
 自分の判断を他人に任せず、神の御前に自分自身が何者なのかについて尋ね、自分のアイデンティティを必ず見つけるようにしましょう。人生は山あり谷ありと言いますが、自分のアイデンティティに気付いた後の人は、予期せぬ状況に直面した時、対処や反応が違ってくるはずです。まるで俳優が劇の役作りをして舞台で演じるように、根本的な自分は変わらないまま、状況だけが変わったということを感じ取るからです。
 演劇で物乞い役を演じているからといって自分が物乞いになるのでしょうか?王様の役を演じているからといってその人が王様になったわけではないのと同じです。変わったことは何もありません。物乞い役を演じようと、王様の役を演じようと、自分自身が変わったわけではなく、良い俳優になる可能性を持った演劇俳優にすぎません。
 「汝自身を知れ」という言葉はソクラテスの名言のように、忙しい日々の中でも隙を見つけて自分自身を振り返ってみてください。自分のアイデンティティを知ると健全な自尊心が高まります。素晴らしい人生を送ってください。

趙 南洙師



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 人との関係が壊れると私たちの生活は不幸になります。関係が壊れることは悲劇であり、苦しみです。人間関係が壊れる原因はさまざまでしょう。何より、サタンによる影響は人間関係を壊します。ですから、人間関係において試みに合わないように祈るべきです。不用意なひと言が、または間違った行動が、人との関係を壊す時もあります。長い友人関係だとしても決して油断できません。
 すべての罪は神と人との関係を壊します。欲望、怒り、自己主義、憎しみ、呪い、狭量、理解不足、嫉妬、不用意な言葉、高慢、柔軟性に欠けた行動などが関係を壊す原因になります。ですから私たちは犯した罪を悔い改め、また罪から離れなければなりません。悪い習慣や行動によって、関係が壊れるからです。
 人間の欲と利己心によって関係が壊れることがあります。誰もが持っている欲や利己心は、イエス・キリストの十字架につけなければなりません。欲が多い人は嫉妬心も多い傾向があります。特に利己的な人は誰にも好かれません。人に利用されていると思うと、その人に対する心を閉ざし、もはや関係を築きたくなくなるからです。
 感謝できないと互いへの信頼が崩れ、関係が壊れます。互いの関係が壊れた時には当事者同士にその責任があると思いますが、その原因は互いが受けた恩恵に対する感謝がないからです。普段はあまり連絡しないのに、必要な時だけに連絡するような人であれば、信頼関係が崩れる可能性が高いです。それゆえ、持続的な関係の維持が大切です。
 家の教会の牧場は、信頼関係だと言えるでしょう。関係を築き、維持するためには時間がかかりますが、壊れるのは一瞬です。牧場のメンバーとの信頼が崩れると、牧場の交わりに大変難しさを覚えるようになります。牧者と神様との関係が崩れるとなおさら大変です。ですから私たちは、関係を壊す原因を自ら見つめ、気をつけなければなりません。些細なことであっても、誤解が原因だとしても、関係が壊れたことに対して他人のせいにしたり、言い訳をしたりしてはいけません。
 関係を壊す原因は他にもたくさんありますが、私たちは必ずその原因を見つけ、直さなければなりません。臆病で敏感な人は些細なことでストレスを受けるため、関係が壊れやすいです。心の傷が多く、疑い深くて、攻撃的で、人を批判するのが好きな人は、簡単に人との関係を壊してしまいます。すべての関係の回復は、唯一、イエス・キリストの十字架を見上げることです。

趙 南洙師



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