アメリカ・マサチューセッツ州の小さな町であるノースアンプトンのある家庭から、今日に至るまで8代にわたって「アメリカを動かす有名人」が多く輩出されたという話はよく知られていますが、改めて引用します。その家主は、ノースアンプトンの教会を牧会したジョナサン・エドワーズ(Jonathan Edwards 1703~1758)牧師です。
 彼の家庭からは、アメリカの政治・経済・法曹界はもちろん、学界や宗教界に至るまでの数百人の人材が生まれました。今に至る8代の中から、副大統領一人、州知事三人、大学総長十三人、人口600万人以上の大都市の市長三人、大臣・次官級公務員八十二人、弁護士百四十九人、判事や検察官四十八人、牧師百十六人、医師六十八人、教授六十五人、世界的な事業家七十五人、優れた発明家二十五人が輩出されました。どうしてこの家庭からこのようなことが起きたのでしょうか?その秘訣は何だったのでしょうか?
 ジョナサン・エドワーズはコネチカットの小さな田舎の教会の牧師の息子として生まれ、父ティモシー・エドワーズ牧師が開拓した教会で幼少期を過ごしました。そこで彼の一生の財産となった「敬虔な信仰と人間に対する愛情」を両親から教えられて育ちました。彼の父ジョナサンが十一人の子どもを産んで育てたように、彼自身も十一人の子どもを産み、父親譲りの「家族の間の親密な愛の関係」を通して子どもたちを深い信仰心で育てたと言われています。
 社会学者リチャード・ダグデール(Richard Dugdale)は、1868年から1874年までニューヨーク州の刑務所の委員として務めながら、ニューヨーク州のさまざまな刑務所を訪問して受刑者たちの家族関係を調査しました。そこでジョナサン・エドワーズの家庭とマックス・ジュークスという犯罪、薬物中毒者の家庭を比較した結果、犯罪・貧困・病気・遺伝的な関連があることに気づきます。そして彼は「ジューク家の研究」を発表しました。1720年生まれのマックス・ジューク(Max Jukes)は教育を受けていないアルコール中毒者で無職でした。そして彼の子孫を追跡してみると、犯罪者百三十人、殺人者七人、窃盗犯六十人、貧困者三百十人、売春婦だった女性が五十人という統計が出ました。マックス・ジューク家のこのような生き方がニューヨーク州に与えた損害を経済的に換算すると「想像を超える被害額を与えている」と言われています。
 「次世代を育てること」に失敗する時、社会・経済・家庭的にどれほどの莫大な損失をもたらすかを明確に示してくれる歴史的な結果とも言えるでしょう。家庭をしっかり築くことは、次世代である子どもを信仰に基づいてしっかり育てることであり、教会と国家の明るい未来を準備する偉大な働きです。

趙 南洙師



 人は誰もが嘘に対する拒否感を持っています。嘘は互いの信頼を崩し、関係を壊す行為だからです。しかし、人は自分も知らないうちに小さな嘘を繰り返しながら生きています。
 例えば、「お父さん、会社の仕事は大変でしょう?」と聞く娘に対して、実は大変でも「大丈夫だよ」と答えるのも小さな嘘です。このような嘘は程度が軽いため、大きな問題が起きたり、他の人に被害を与えることはないと思って無意識に繰り返すようになります。しかし、このような小さな嘘を繰り返すと、結局信頼を失い、人との関係も壊れてしまいます。
 アメリカの南カリフォルニア大学の心理学教授ジェリー・ジェリソン(Jerry Jellison)によると、人は小さな嘘をつくことなしには生きられないと言います。問題は、小さな嘘が繰り返し重なると、真実だと信じていることにまでひびが生じるということです。理由がどうであれ、一度できた関係のひびを再び修復するためには非常に多くの努力と時間が必要になります。結局、小さな嘘によってできたひびが修復できず、完全に壊れてしまった関係をしばしば目にします。このように嘘が関係を壊すにもかかわらず、人々はなぜ嘘を繰り返すでしょうか?
 嘘を繰り返しているのにはさまざまな理由があると思います。その一つは、嘘そのものが持つ中毒性です。他人を欺く行動自体からくる、ある種の快感を覚える時があります。イソップ童話に出てくる有名な話、「嘘をつく子供」がその例です。二つ目は、自分の能力を誇張したり、低い自尊心を克服するためにつく嘘です。このような人は、自分の足りなさを隠すために嘘をつくことで他人から注目を得たいという欲求が非常に強いような気がします。また、三つ目に不利な状況から逃れようとして、絶えず嘘をつこうとする場合があります。この傾向は病的なものです。嘘を真実として受け入れているため、罪悪感なく病的な嘘をつくのですが、このような症状は反社会性人格障害や境界性人格障害、または演技性人格障害などの特徴でもあります。
 関係を病ませる、繰り返してしまう嘘をやめるための方法は、自分の嘘をつく行動を受け入れることから始まります。ここで言う「受け入れる」とは、周りの人々に「自分は嘘つきです」と宣言することではなく、自らが繰り返して嘘をついている自分の姿を認識し、受け入れることをいいます。

趙 南洙師



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