以前、牧師コラムで20〜30代の若いMZ世代の重要性についての思いを分かち合いました。社会においてもそうですが教会においても、若い世代は次の世代をリードしていく主役であり、教会の未来が彼らの手にあると思っても過言ではありません。
 信徒の皆さんは、我が教会がどうすれば次世代をよく立てることができると思われますか。企業はもちろん、世界の先進国でさえ、若い世代との共感度を上げ、社会全般の改善のために努力していると聞きます。
 教会が次世代を大切に思うなら、まず若い世代を、教会の大切な意志を決定する重要メンバーとして参加させるべきだと思います。幸いに、我が教会の役員選挙制度は、若い世代でも十分選出できるような門戸が開放されていますので、若い信徒を役員として実際に選出して責任を委ねていることは感謝です。
今日の若者たちは自己中心的で、情熱を忘れた世代だと言われています。もしそれが本当であるなら、だからこそなおさら若い世代の情熱を燃やすような神の国のビジョンを提示すべきではないでしょうか。enthusiasm (情熱)という単語は、en(中)とtheo(神)で合成された言葉です。つまり情熱とは「その中に神がおられる」という意味なのです。若い世代が神のみことばに満たされれば、情熱をもつ人に変えられると思います。
IBM価値研究所によると、今日の若者たちは欲しい物の情報はオンラインで調べ、実際に商品を購入する時は、店頭で直接確認して購入するケースが67%に達すると言います。つまり、これからの社会においては知識と情報を提供することより、経験を提供することが大切になるのではないかと思います。ですから、未来に備える教会なら、若い世代にもっと神体験を経験できるようにしなければなりません。
 そして、若者たちのもう一つの側面に、成長したいという欲求があることを教会は覚えるべきです。若者たちは、自分が属している組織について、共に成長するパートナーだと思う反面、組織のために自分を犠牲にする認識が弱い傾向があります。そのため教会は、若者たちに犠牲を強いる前にまず、霊的成長に対して欲求が満たされるように助けなければなりません。 また若者たちは、個人主義の傾向は強いけれど、それと同時に他人との交流による安心感も欲しています。心理的なサポートを頼る人がいなかったり、一人ぼっちと感じたり、孤独を感じている人が多くいます。ですから、家の教会(牧場)を通して、他の人との肯定的な繋がりを持ち、人に仕える生き方がむしろ自分を幸せにするのだ、という体験をしてもらいたいと思います。

趙 南洙師



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 一週間のうちの一日は、家族の牧場として守ることを提案します。家庭は教会の基盤となる場所ですが、家族同士の傷によって会話する時間がどんどん減っていくのが現実です。家族ですから、心の奥にある思いを気軽に話したいのが本音だと思いますが、どのように話したらよいのかわからないこともあるでしょう。夫婦同士もそうですが、子たちも大人になっていけばいくほど、心の奥にある思いを上手く伝えることができず、親は親として、子は子として、互いに心を痛めることも多いのではないかと思います。
 実際に、子どもが成長して大人になればなるほど、互いの間にある見えない壁がだんだん高くなっているのを実感します。子どもの時にはよく信仰を守っていたのに、大人になって信仰から離れたり、ぎりぎりのところで信仰を維持していたりするのを見るともどかしさを感じます。子どもは成長すればするほど、自分のことしか考えない「自己主義」が強くなっていく傾向があります。周囲の家族共同体がだんだん崩れていく時代の中にあって「どのようにすれば親子で有意義な会話ができるのか。」「子どもたちにしっかり信仰継承するためにどのようにすればよいか。」「我が家庭を幸せな家族共同体として建てるためにはどのようにすればよいのか。」という悩みを持つ教会の皆様に、一週間のうちの一日を「家族牧場の日」として提案できればと思います。
 皆様の家庭が「家族牧場の交わり」を持つことによって得る益は多いと思います。家族同士の傷が癒やされることで互いを良く理解し、愛によって一致できるようになります。信仰継承が自然になり、子ども同士も平安になります。また、子どもの才能を理解し、その賜物を伸ばしていけるようになります。子どもは親を敬うようになり、自分と違う多様な人々がいるような場所どこででも気後れせず会話できるようになります。
 「家族牧場の交わり」の時、一番大切なのは、親の一方的な強制によって始まるのではなく、「必ず子ども中心にする」ことです。
 家族牧場の交わりは、牧場の交わりと同様に、次の順序で進めるのが良いでしょう。①共に食事を用意して食べる。②賛美とゲーム。③感謝の分かち合い(家族の間で感謝だったこと、一週間の感謝)。④主日説教を通して教えられたことや実践したこと、または「日々のみことば」「読書」「講義」「YouTube」などを通して教えられたことの分かち合い。⑤心を痛めたことの分かち合い(家族同士で心を痛めたこと-相手がその出来事を打ちあけた時には、言い訳をせず「ごめんなさい」と謝り、必要であれば約束をし、その場で互いのために祈る)。⑥日常で感じる悩みと辛さの分かち合い。⑦今、祈っている祈祷課題を分かち合い、そして共に祈る。

趙 南洙師



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