私は御殿場の宣教センター(GCA)に、ずいぶんと前に柿の木を植えました。かなり時間が経ちましたが、他の木と比べるとあまり成長もせず、まだ花が咲く気配もありません。実りがないため、いつまで待たせるつもりなのかと、私ももどかしく感じています。
 復活されたイエス・キリストは、私たちの未来を照らす初穂となられたと聖書は語ります。使徒パウロも、働きの実であるコリント教会の信徒を見ると、自分がまことの使徒であることがわかるのだと伝えます。つまり、その人が本当に神の人かどうかを判断する基準は、「人の実」だということです。そのためイエス様は「人の実」を見て、偽預言者であることがわかるのだと教えています(マタイ7:15-18)。
 しかし、この主が教えてくださった「人の実」を見てわかる…というみことばに対して、多くの信徒たちは無頓着だったのではないでしょうか。例えば、リーダーシップの講師であるなら、自分のリーダーシップを発揮してその実を結ぶべきですし、また牧会者セミナーの講師であるなら、自分の教会の牧会を通して実った客観的な証拠があるはずです。私は、家の教会の働きをなさる牧師先生たちの影響を受けて、人を立てるときには立派な学歴や経歴より、その人が歩んできた人生の実を見て決めようとしてきました。
 教会のリーダーもまた、教会の聖書的な存在目的である「魂の救いの実りがあるか?」「弟子を立てて牧場を増殖した実りがあるか?」という原則と基準に基づいて立てています。教会は、社会のどの団体とも区別される尊い主のからだです。そのため、そのリーダーは社会的な経歴や役職よりも、その人の働きの実を見て立てるべきです。ですから、家の教会の実りがある人に大切な働きを任せた方が良いのです。多くの知識があり、話が上手な人よりも、家の教会のスピリットを握り、実を結んできた人に主の働きを任せるべきでしょう。
 これから「道コース」を導く信徒リーダーを新たに立てるときも、この「人の実」を検証する原則と基準に基づくべきです。ある分野において良く学んだ人だからといって、牧者として働かず、牧場のミニストリーも放置するような人をリーダーとして立ててはいけません。牧場のミニストリーをしない人を道コースのリーダーとして立ててしまうと、この世の知識は理論的によく話せるかもしれませんが、その道コースに参加した信徒の人生を変える講義は決してできないからです。新来者の伝道のために、伝道プログラムに熱心に取り組んだ方々もいらっしゃいます。しかし、実際にその方が伝道した人が牧場に導かれるという実のない限り、継続できないのと同じです。
 「人の実を見てわかる」という原則が、我が家の教会においても原則と目標、そして人を選ぶ基準となるべきでしょう。新約聖書が語る正しい教会の姿は家の教会であることを証しするために、聖書が教える「人の実」をまず見なければならないのです。

 趙 南洙師



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 コロナ禍で、私たちは今まで経験することのなかった様々なことを経験してきました。感染症の影響で仕事を失い、学校に通えない日々が続きました。特に、神に礼拝ささげることを自分のいのちより大切にする信仰の共同体が、ともに集うことができず、やむを得ず主日礼拝をインターネットの映像を通してささげるしかない時もありました。
 感謝なことに、昨年の4月からは密集して座ることを避け、徹底した換気と消毒を行いながら、集団感染リスクを避けた3部制の礼拝をささげてまいりました。一人でも多く対面礼拝に参加していただけるよう協力してくださった役員と信徒の皆さんにまことに感謝を申し上げます。
 しかし、このまま礼拝を現状維持することに満足してはいけないという主の御心をいただき、同時に信徒の皆さまからも同様の声をいただきました。そのため、先週行われた7月の役員会において礼拝の時間を再調整する決議をしました。具体的には、来る9月からは従来の2部制の礼拝(1部:午前10時〜、2部:午後1時〜)に戻します。
 まだコロナ禍は完全に終息しておらず、新たな変異株による不安、恐れはいまだ残っています。ですが、新たなワクチンの普及とともに徹底した感染予防対策を通して本来の2部制の礼拝に戻すことができるのであれば、さらなる恵みある礼拝に導かれると信じています。
 今まで一部礼拝は、AとBにグループを分けて礼拝をささげてきましたが、これからは皆が一つの場に集まり、賛美することを通して、ともに喜びを分かち合い、御霊による霊の一致の豊かさを経験できると信じます。また、聖歌隊の賛美もともにでき、分散していた奉仕者たちの労も減らされることにより、さらに安定的な礼拝がささげられると期待できます。4階の食堂は新たな椅子に変え、大型モニターも設置して、最善の礼拝の場として準備しよう計画中です。
 何よりも教会の存在目的である「魂の救い」のために、VIPの招かれる礼拝の場となり、信徒の交わりがさらに活発になると期待しています。そして、今までできなかった「道コース」の再開により、新約の教会の回復を目指す、我が教会の本来の機能も回復できると信じます。
 願わくは、日常の生活の中でコロナ感染予防対策をしっかりしていただき、毎週の礼拝に備えてくださればと思います。しっかりした換気と手の消毒はもちろんのこと、暑くなってきましたので不便さはありますが多機能マスクを着用し、万全を期してください。そして、恵みある礼拝になるように、多くの奉仕者が加えられ、ともに仕えてくださることを願います。

 趙 南洙師



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