今週は使徒の働き17章を黙想しながら、パウロとシラスがテサロニケで福音を伝えた際に、みことばを持って人々と議論したことに注目しました。特にパウロは、キリストが苦しみを受け、死者の中からよみがえったことを解釈し、証しつつ、イエス様こそ、キリストであることを宣べ伝えました。結果、パウロの伝道に心動かされた人々が多くおり、彼らはキリスト者となりました。すなわち、十字架の福音を先に信じたパウロの後をついていくキリストの弟子として生きる、証人となったのです。
 我が教会では、聖書が語る家の教会こそ、イエス様の体としてのまことの教会の姿の回復だと信じ、信徒たちが未信者を招いて家々に集まる牧場の集いを大切にしています。しかし、食卓に招いて、少し親切なことをしたからといって、すぐに未信者の方がイエス様を信じることはないと思います。もちろん、何もしていないのに親切に接してくださり、自分のために祈ってくれる牧場のメンバーたちを見て「素晴らしい方々だ」「本当にありがたい」と思うことはあるかもしれません。家の教会は、このような隣人との健全な関係を築くことを大切にしているので、このような奉仕には感謝したいと思います。
 ですが、イエス様を救い主として受け入れることは、強要、あるいは親切な奉仕を通して得られるものではありません。私たちのために十字架にかかって死なれ、そして死者の中からよみがえられたイエス様の救いのみわざを歴史的な事実として心に受け入れる時、可能になります。その時、人々はこのニュース(歴史)を自分に向けた福音として受け入れ、信じるようになるのです。
 福音の受容は一般的な知識の伝達とは異なり、贖いに対する論理的な証明が必要です。それだけでなく、伝える過程においても、神の霊である聖霊様が、伝える人と聞く人に感動を与えてくださるから可能になることだと信じます。
 単に聖書一箇所を引用することで福音をすべて伝えたと考えるのは、あまりにも軽率な行動のような気がします。相手が福音を納得して受け入れられるように、聖書を解き明かし、自分はどのようにして、なにゆえに救われたかをも証しする必要があるでしょう。魂の救いが単なるスローガンで終わることなく、みなさまの人生の中で実現することを願い、祈ります。

趙 南洙師



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 家の教会に参加する時に人々が喜ぶのは、世の中の他の集まりとは異なり、自分の心の奥底まで分かち合うことができ、慰められ、励まされるからです。しかし、1〜2年経つと、牧場の交わりはだんだん難しくなり始めます。すでに互いのことをよく知っているので、「またその話?」という気持ちが湧き始めたり、毎週集うこと、特に家を開いて食事を準備することが負担になり、不満を言い始めたりする人々が現れます。「なぜこんな面倒な交わりを続ける必要があるのか?」と、牧者夫婦や主任牧師にまで不満を持つことがあります。
 このような時、「家の教会は新約教会の回復である」という確信を持つことが大切です。その確信のない教会であれば、不満を持つ牧場のメンバーに配慮しようとして、牧場の集いを隔週にしたり、集まるのではなくzoomで済ませたりするようになります。食事の支度の負担を減らそうとして、代わりに茶菓で済ませたり、忙しくて時間がない時には飲食店やカフェで集まったりもします。ですが、これでメンバーの不満はなくなるのでしょうか? 不満が消えたり、減ったりするどころか、むしろ増大します。このような牧場はだんだん活気を失い、次第に衰え、病んでいきます。
 牧場の交わりが難しくなるのは、決して毎週集まり、いつも一緒に食事をするからではありません。教会の存在目的である「魂の救い」がないからです。楽しく感動のある牧場の交わりのためには、魂が救われなければなりません。では、どのようにすれば魂が救われる牧場になるのでしょうか?それは、VIPたちが感動を受ける牧場になることです。つまり、「VIPが牧場のメンバーに仕えられて、祈りの応答によって感動を受ける」ことが必要です。
 VIPたちが感動するほど仕えるには、今よりもっと余裕がないと無理だと思うかもしれませんが、実はそうではありません。自分がすでに持っているもので仕える時、感謝はしても感動は受けません。自分にないものをもって仕える時、人々は感動を受け、イエス様を信じたいと思うようになるのです。裕福ではない人が、惜しむことなく与え、仕える姿に人は感動を受けます。時間がない人がVIPのために時間を割き、仕える姿に人は感動を受けます。自分より体が弱いのに、自分のために労を惜しまず仕えてくれる時、より深い感動を覚えるのです。
 祈りが応えられたという感動を体験するためには、まず、次の週にすぐ応答が確認できるように、牧場の祈りの課題が具体的である必要があります。祈りが何度も応えられる体験を繰り返すうちに、VIPたちは「これは偶然ではない。神様は本当にいるようだ。」と思うようになり、信仰告白の集いや道コースの学びを勧めると応じてくれるようになります。何よりもまず、毎週牧場のメンバーと一緒にVIPの名前を挙げて祈らなければなりません。神様は祈りのある牧場に、救われるべき魂を送ってくださるからです。

趙 南洙師