多くの教会の場合、役員会(長老会)が教会を発展させるよりも、障害になってしまうことがあります。信徒から尊敬されるより、ひんしゅくを買う存在になるのです。では、どのようにすれば教会のリバイバルの原動力としての信徒リーダーになり、信徒から尊敬される存在になれるのでしょうか。信徒、または牧会者としての私が、長年のミニストリーの中で得た結論を皆さんと分かち合いたいと思います。
 一つ目は、尊敬される信徒リーダーになるために、ミニストリーの現場で働かなければなりません。我が教会の長老(役員)の方々が信徒から尊敬され、羨望の的となっている理由は、現場で働いているからです。ミニストリーにおいて率先して模範を示し、煩わしいこともいとわないので信徒から尊敬されています。もし、ミニストリーにおいて現場で働くより、人に指示を出す役になりたいと思うなら、危機感を持たなければなりません。信徒たちに、「口だけ出して自分では働かない人」と認識され、尊敬されなくなります。このような立場になるなら、むしろミニストリーから身を引く方が良いでしょう。
 二つ目は、信仰の友の士気を高めなければなりません。リーダーの最も大きな役割の一つは、モチベーションを上げることです。モチベーションは人の士気が高まる時アップします。人は、経験したことのないこと、もしくは違和感と向き合う時、拒否反応を表します。こういう傾向は年を重ねるにつれて大きくなります。尊敬される存在になりたいなら、若い人たちがパッションを持ってチャレンジしようとする時、細やかなことを気にするより、積極的に支える人にならなければなりません。
 三つ目は、主任牧師の積極的協力者にならなければなりません。教会が最も苦しむ理由は、主任牧師と信徒リーダーの間にある葛藤のためです。葛藤の究極的責任は主任牧師にあります。ですが、たとえ主任牧師が完璧でないとしても聖書のみことばに反する人でない限り尊敬し、100%同意できない意見においても積極的にサポートしていけば、牧師はますます良い人となり、ミニストリーにおいても多くの実を結ぶようになります。私たちのミニストリーが多くの実を結んだ理由も、我が教会の長老(役員)の方々がこのように私をサポートしてくださったからです。
 長老の中には、主任牧師のミスや過ちを指摘することが役割だと思う人もいるでしょう。ですが、牧師を批判し、ブレーキを掛ける人はいくらでもいます。牧師の味方になり、同じミニストリーの現場で働く信徒リーダーたちは主任牧師を守り、サポートしなければなりません。このような時、ミニストリーは平和の中で行われ、また尊敬されるリーダーにもなります。(教会の未来を祈りつつ)

 チェ・ヨンギ牧師のコラムより

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 先週のことです。ある講義で、インド系アメリカ人の天体物理学者であるスブラマニアン・チャンドラセカール(Subrahmanyan Chandrasekhar、1910~1995)の話を聞きました。チャンドラセカールはイギリスのケンブリッジ大学に留学するために1930年、インドからイギリスに向かう船に乗っていた18日間の航海期間中、空の星がどのように生涯を終えるかについて計算することに成功しました。驚くことに、その当時、彼の年齢は弱冠二十歳でした。その計算が今は「チャンドラセカール限界(Chandrasekhar Limit)」と呼ばれ、星の質量と消滅との関係に関する重要な理論とされていますが、残念ながら発表当時にはほぼ認められなかったと言われています。
 そればかりではなく、当時天文学の巨匠であったアーサー・エディントン(Arthur Eddington)により、激しく批判され、まだ若かった20代前半の彼は、その衝撃のあまり、進路を変えようかと真剣に悩むほど苦しんだそうです。しかし、チャンドラセカールが諦めず続けて研究を重ねたすえに、ようやく彼の理論は世界の科学界の支持を受けるようになりました。
 その後、チャンドラセカールはシカゴ大学(University of Chicago)のヤーキス(Yerkes)天文台の教授として赴任し、大学院の物理学科の講義を頼まれました。しかし、そのクラスの受講申請をしたのはたった二人の博士課程の学生だったため、大学側から講義を取りやめることを勧められました。しかし、チャンドラセカールはその二人のために、ヤーキス天文台があったウィスコンシン州からシカゴまで、片道161kmの長距離を自ら運転をして通いながら学生を指導しました。
 1957年のある日、中国出身アメリカ人としては初めて、李政道(り・せいどう)と楊振寧(よう・しんねい)がノーベル物理学賞を受賞します。この二人が、チャンドラセカール教授が100マイル離れた距離を通いながら指導した学生だったのです。チャンドラセカールのような偉大な科学者が、たった二人の学生を教えるために長距離運転をして往来していたことは、周りの多くの人には無駄に見えていたかもしれません。しかしその彼の情熱がノーベル賞受賞者たちを育て上げたのです。
 私はこの話から大きなチャレンジと慰めを受けました。私達がたった一人のVIPのために時間と労力の犠牲を払って仕えることは、ある人々の目には無駄に見えるかもしれません。ですがVIPの魂にとって、永遠の命を得るための一番価値のある奉仕になります。同時に、私たちにとっては、ノーベル賞とは比べものにならない、神の国の賞を受賞する働きになります。

 趙 南洙師

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