わが教会の信徒全員は新約聖書の教えに従い、各家の教会(牧場)に属しながら互いに励まし合い、キリストの御体である招待キリスト教会を建てあげています。そのため、小さな教会としての役割を果たす牧場では、「どのようにして互いに仕え、生きていくのか?」という課題に真剣に取り組んでいます。
 しかし牧場が果たさなければならない一番重要な課題は、なによりも魂の救いに目を向けることです。万が一、魂の救いを最優先事項として考えないなら、その牧場は新しい人を迎え入れることができず、利己的集団になりがちです。新しく人が加わることを嫌い、増殖を恐れ、伝道しなくても良いという誤った考えや言い方をするかも知れません。
 私たちが牧場で交わる理由は、それが大変であっても主が願われることだからです。また、主の喜びを私たちが共に味わう時、初めて教会生活の真の喜びを知ることができるからです。趣味を持っていても、その喜びは長続きしません。しかし、主のみわざである魂の救いの働きを共にし、その実の喜びを知ると、人生の幸せと価値が新たな次元に引き上げられるのを味わいます。
 一言で言えば、「牧場が魂の救いの働きをしないとその牧場は死ぬ」と言えるでしょう。何よりも伝道しない牧者は、「交わりのために、私はこんなに時間と労力を費やし、ご飯を作らねばならないのか」と、懐疑的になります。何年も同じ祈祷課題を持ち、変化がない状況の中で毎週集まり続けるということは、牧者に大きな疲労感を感じさせます。ですから本来の目標であるVIPの魂の救いに目を向けなければなりません。今すぐ来てくれる人でなくても、牧場の目標は明確に立てましょう。5人を牧場のVIPに決めて、牧員全員で祈りつづけましょう。牧場がいつもVIPに目を向ける時、その牧場は生きるようになります。
 牧場が新たなVIPを見つけられない理由は、神様を信じていない人という単純明瞭な理由ではなく、様々な面、つまり、自分と似た人を求め、条件を制限しているからではないでしょうか。生活水準、学歴、年齢など、多くの条件が自分と似ている人の中から、キリストを信じていない人を探し求めているから見つけられないのです。「神様が送ってくださる人であるなら、誰であろうと仕えます」という明確な基準が必要です。そして救われてほしい隣人をVIPとして決め、祈りはじめる必要があります。「父が与えてくださらないかぎり、だれもわたしのもとに来ることはできない(ヨハネ6:65)」というみことばを信じて、祈りをもって隣人に目を向けましょう。

 趙 南洙師

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 とても残念なことですが、日本の教会の現状は、魂の救いのための情熱と能力が失われたままです。日本宣教の不振に対する内外的な原因と分析の文章に共感しますが、問題は、このような宣教の暗い現状を克服するために、私たち自らが探さなければならないと思います。
 私たちは魂の救いのために、この世を変えることができる二つの武器を神様からいただきました。真理である聖書のみことばと、真理の御霊である聖霊の力です。欺きの世の壁を砕き、滅びの牢獄に閉じ込められた魂を救うためには、みことばと聖霊の力によってこの世界を変えなければなりません。
 しかし、残念なことに、このような魂の救いの召命があるにもかかわらず、サタンの戦略に欺かれ無気力になり、教会の信徒が密かにサタンの戦略を助ける役割を果たすという心の痛い現実があります。
 サタンの戦略の1番目は、スローガンを叫ばせることです。時間も富も関心も捧げずに人生を生きているのに、その言葉さえ叫んでいれば魂が救われると錯覚させます。魂を救うための教えと学びさえあれば良いと思わせるのです。魂の救いが存在目的である教会の中であっても、このように悲惨な状況に陥ってしまう姿を見る時があります。
 サタンの戦略の2番目は、生き方を通して伝道すればいいから、というものです。実際には伝道はしておらず、未信者を見ても気の毒に思ったり、かわいそうに思ったりもしません。言葉で強引にアプローチするのではなく、もっと効果的に、生き方を通して伝道をするからと言い訳しながら、現実では魂の救いのための具体的な関心も、情熱も注ぎません。もちろん生き方を通した伝道はとても重要でしょう。しかし、生き方を通した伝道のためには、必ず、伝道する意欲と福音のみことばを持っていなければなりません。
 サタンの戦略の3番目は、「やってみたけど、できませんでした。」という敗北意識です。魂の救いは激しい霊的戦いです。魂の救いを諦めるということは、教会の存在目的自体を諦めるということです。絶えず戦い続ければ、必ず神様は、私たちを通して魂の救いの勝利を得させてくださいます。失った魂のために、十字架上で叫ばれたキリストの声が、私たちの心の中に響きわたることを願います。
 サタンの戦略の4番目は、道徳的成長を強調し、キリストの福音を宗教的修業に変えることです。魂を救う伝道より、聖化が重要であると教理的教えを優先させます。これも倫理が成長だという欺きです。罪人が救われ、神様の子どもになることこそが、神様に立ち帰る聖化であり、神の国の到来なのです。

 趙 南洙師

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