先週まで西洋のキリスト教は、去年亡くなった超大物弁証学者Ravi Zachariasが性的罪を通して200名にあたる女性たちに被害を与えたことで大騒ぎとなっていました。彼のような存在に失望を覚える人は少なくありません。そんな中、先週と今週日本でもLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)を容認する宣伝がネットで数多く出ているのを見ました。驚きではありませんが、徐々にこの新しい価値観は教会にも大きな被害をもたらすことを思うと心が痛みます。全世界でも既に百以上の教団がLGBTの立場を認めており、日本で約1700教会が所属している一番大きい教団である日本基督教団はLGBT牧師たちを容認する立場を公に発表しています。この世は、そして教会はどのように変わって行くのでしょうか?
 2008年、私はソウルでLGBTに関するセミナーを行いました。その時既にアメリカやヨーロッパの教会はLGBTとの戦いが激しい時でありました。でも、東アジアの教会員たちは、ほとんどが無関心だったのです。でも今はそんな無関心であり続けることは出来ません。皆さんはこれからLGBTの人が牧師になっても良いと思いますか?あなたの子供をロッカールームでも指導する教師がバイセクシャルでも良いでしょうか?あなたの子供に道徳を教える教師がトランスジェンダーでも良いでしょうか?今、この世は“それは良くない”と答える人を“差別する野蛮人”だと呼び始めています。アメリカで実際にあったことを挙げると、“結婚は神によって男と女の間にある聖なるもの”だと主張する教会に対し、教会を爆破するという脅しがありました。LGBTはこの世の問題だけではなく、社会運動や政治的プレッシャーを通して、教会で聖書が語る“性”を語れなくさせています。
 10年後私がYouTube動画にLGBTは聖書的ではないとする説教を載せると世のバッシングは今の10倍になることでしょう。危険なのは、クリスチャンだという人たち中に”LGBTの人々は神がそう造られたので認めるのだ”と主張する人たちです。このような人はこれから増えて来ると思います。はっきり言いましょう。教会はLGBTの人々を愛し福音を分かち合うべきです。しかし、彼らが主張する世界観と価値観を聖書的なものだと認め、容認するのは教会の堕落に繋がります。グローバル時代を生きる私たちには覚悟が必要です。聖書は今の時代を解釈する神の言葉です。決して時代のレンズを通して聖書を理解しようとするのは避けなくてはなりません。将来、私たちにどんな害があったとしても真実を守り続ける教会になることを願います。

 チョ・ドリュー師

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 日本でもコロナに対するワクチン接種が3月から始まると言うニュースがあります。暗いトンネルにようやく光が見えたと言う感じでしょうか。感染を心配することなく信徒たちと共に食卓の交わりが出来ることもとても楽しみの一つです。でも、心配される点も多くあります。アメリカのQ3 Unstuck 教会報告の調査によると、コロナが終わっても20%の信徒たちは戻らないことを予想しています。“ネット生配信で礼拝が捧げられるならコロナが収まってもわざわざ礼拝堂に行く必要性を感じない”と言う声が次々と上がっているようです。でも、感謝なことに、コロナ禍でも直接礼拝に参加するために礼拝会場まで足を運ぶ方々がいます。何を求めて人々は教会に来るのでしょうか?
  ①神の臨在を求めて来るーネット生配信の礼拝だと賛美や聖書の御言葉など、内容(情報)は全て得られるかも知れません。でも、空気に流れる温かい熱気や感動を直接体験することは少ないでしょう。野球の試合をテレビで観ていても、競技場で見るのとは明らかに違います。イエスキリストは、「二人か三人がわたしの名において集まるところにはわたしもその中にいる」(マタイ18:20)と仰いました。人々がわざわざ教会に足を運ぶ理由は、実際に神の臨在と聖霊の働きを体験するためです。
  ②コミュニティを求めて来るー私は仕事で一週間に平均10―12時間以上ZOOMでビデオ通話をします。でも、どんなにZOOMで話していても、直接会って話すことと比べると親近感は落ちます。何か一緒に時間を過ごしていても、その存在感によって満たされることは非常にまれなことです。人は交わるために造られているので、必ずコミュニティの必要性を感じます。私の話を誰かに直接聞いてもらうことや、誰かと触れ合うことを大事に思うからです。コロナが収まっても必ず教会はネットを通してでは伝わらない温かい愛のコミュニティを提供し続ける必要があります。
③本当の霊性を求めて来るー世界中でここ20-30年一番の成長を遂げた教会は会衆を楽しませる(entertain)教会だったそうです。礼拝がクールで、エキサイティングで、楽しませてくれる教会には新しい人々が集まっていたと言うことですが、2020年はそのような教会では礼拝参加数は激減したそうです。教会専門家の Carey Nieuwhofは、その代わりに教会はイエスキリストとの関係を重視し、弟子を作ることに集中すべきだと言います。つまり、エンターテインメントで人々を引き付けることは以前より難しいと予想します。代わりに、本物の霊性を通して人々に本物のキリスト教を見せるべきだと言うことです。
 専門家たちがもうポスト・コロナ時代を語るようになっています。私たちはポスト・コロナの時代をどう準備して迎えられるでしょうか。それは信仰の基礎に戻ることです。共にこれからも用いられる教会になっていきましょう。 (参考資料:Careynieuwhof.com)

 チョ・ドリュー師

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