川崎 教会 とりなしの祈り 家の教会

2025年 年間標語 年間標語「強く、雄々しくあれ」(ヨシュア1章1~9節)


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『神の契約による幼児洗礼』 牧師コーナー(825)

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 私たちは、主イエス様から、「すべての国の人々を弟子としなさい」(マタイ28:19–20)と命じられています。この使命は世界に向けて広がっていくものですが、その最初の一歩は私たちの家庭から始まります。弟子づくりが最初に形になる場所は家庭です。神様は、子どもをみことばと祈りと愛の中で育てるという特権を親に委ねておられます。家庭は子どもにとって最初の共同体であり、親は最初の弟子づくりの働き人なのです。
 この家庭を中心とした弟子づくりは、神様がご自身の民と結んでこられた「契約」という関係に根ざしています。旧約聖書では、神様は個人だけでなく、その子どもたちも祝福の中に含めておられました。割礼は契約共同体に属する「しるし」として与えられ、子どもが理解する前から授けられていました。そしてキリストが来られ契約を成就されたとき、その「しるし」は割礼から洗礼へと移りましたが、神様の恵みのご計画は変わりませんでした。洗礼は新しい契約のしるしとなったのです。
 そのため、ペテロはペンテコステの日に「この約束は、あなたがたに、そしてあなたがたの子どもたちに与えられているものです」(使徒2:39)と大胆に語りました。またパウロも第一コリント7章14節で、信仰者の子どもを「聖なる者」と呼び、神様の祝福の中に置かれていると教えています。新約聖書は、子どもが契約の民に含まれてきた長い歴史を否定するのではなく、むしろ再確認しているのです。
 幼児洗礼は、この契約の現実から自然に生まれるものです。それは、子どもがすでに信仰を持っていると宣言するものでも、救いを保証するものでもありません。むしろ、子どもが神様に手を伸ばす前に、神様の約束がその子に向かって伸ばされていることを示す行為です。洗礼の土台は子どもの応答ではなく、神様の恵みの主導権にあります。家族への約束が自然と子どもを含むように、神様の契約の約束もまた、信仰者の子どもを包み込むのです。
 ですから幼児に洗礼を授けるとき、私たちはその子どもを神の民の目に見える共同体へ迎え入れます。親は信仰の中で子どもを育てると誓い、教会は祈りと支えをもって共に歩むことを約束します。幼児洗礼とは、この子どもが神様の契約の中に置かれ、これから長い年月を通してキリストの約束が語られ、示され、経験されていくことを、教会が宣言する行為です。まさに素晴らしい弟子づくりの第一歩です。

趙 南洙師



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