川崎 教会 とりなしの祈り 家の教会

2026年 年間標語 「みことばに生きる教会」(ヤコブ1章22節)


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『易しい説教と難しい説教』 牧師コーナー(831)

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 私は説教者として、会衆が理解しやすい説教をするよう努めてきました。主日礼拝で歌う賛美歌も、できる限り親しみのある賛美を繰り返して歌うことを大切にしてきました。たとえば、開会賛美はあらかじめ定めておいた10曲の中から選び、二番目の賛美は20曲の中から、派遣賛美は説教に応答する礼拝者の決断を表す曲を選んで歌ってきました。このようにしてきた理由は、まだ信仰を持っていない新来者(求道者)がイエス・キリストを信じ、弟子となることが私たちの教会の目標であり、新来者が信仰を告白し、霊的に成長できるよう助けることに焦点を当てるべきだと考えたからです。
 そのため、信徒の皆さんから「分かりやすい説教をしてくださってありがとう」と言われるたびに、嬉しく、感謝の気持ちで満たされてきました。ジョン・ウェスレーをはじめ、多くの著名なリバイバリストたちは、分かりやすい説教をすることで知られています。説教の準備を終えたウェスレーは、いつも家事を手伝ってくれていた祖母の前で、主日の説教をしてみたそうです。その祖母が理解できない言葉があると、それを分かる表現に直したという逸話は有名です。
 一方で、説教を分かりやすくしようとすると、教会に長く通っている信徒から「説教に深みがない」という不満を聞くこともあります。そのような声を耳にすると、私自身も気持ちが萎縮し、より学術的な説教を語るべきなのではないかという誘惑を受けることもあります。
 それでも私は、そのような誘惑に流されないよう努めてきました。これまで長い年月にわたり、多くの牧師の説教を聞いてこられた方々は、並大抵の説教では満足しにくいでしょうし、彼らの耳に心地よい高尚な説教を望むでしょう。しかし、そのことに心を囚われてしまうと、これから信じようとしている人々を取り逃がしてしまうかもしれません。
 そもそも、「分かりやすい説教には深みがない」という考え自体に、私は語弊があると思っています。新約聖書の福音書に記されているイエス様の説教は、非常に分かりやすい言葉で語られたものでした。目に見える事柄を用いて、目に見えない神の国を説明し、永遠のいのちについて確信を持たせてくださいました。分かりやすい説教、分かりやすいたとえ話を通して、奥義のように深い真理を解き明かしてくださったのです。
 説教によって恵みを受けるかどうかは、聞く人の心にかかっていると私は考えています。礼拝の時間に説教を聞きながら、自分の心を閉ざすのではなく、神のみことばを知りたいと慕い求める心を持つならば、どのような説教からも恵みを受けることができると信じています。

趙 南洙師



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