2024年 年間標語 年間標語 「神体験の教会」(詩篇34篇8節)
『未信者との結婚について』 牧師コーナー(62)
私は29歳の独身の時に牧師按手を受けました。その直後、牧師になったばかりの私がノンクリスチャン女性と結婚を前提に交際を始めていたらどうなっていたでしょうか?正直、もしそんなことがあったなら、当時奉仕していた教会の教職を辞めさせられたと思います。教会に来て間もない方でも、牧師は少なくても同じ信仰観や価値観を持つ人と結婚すべきだと言う概念を持っていると思うのです。では、この質問を一般信徒に適用して聞きましょう。クリスチャンはノンクリスチャンと結婚しても良いでしょうか?答えはそんなに簡単に白黒に分けられるものではないので、この答えはそれぞれが出しましょう。
人がクリスチャンになると人生の目的は神の栄光を現わすことに変わっていきます。クリスチャンは人生の欲望を満たすためより、神の御国を優先的に考えることになります。それは、どんな学問も道に進むか、キャリア選択、住む場所、時間の使い方、人間関係の作り方、またどのようにお金を使うかにも大きく影響を与えます。つまり、クリスチャンは一週間に数時間やるものではなく24時間365日の人のあり方(生き方)だと言うことです。クリスチャンが結婚相手を探す時には、それを理解してくれる人を見つける必要があります。ただ、“あなたのことが好きだから宗教のことは何とかなる”とか、“愛は宗教の違いも克服できる”とかナイーブに考える人も多いと思います。でも、考えて下さい。クリスチャンがノンクリスチャンと結婚するのであれば、自分にとって命よりも大切な“神への信仰と福音の喜び”を共有することが出来ないと言うことになります。それはつまり私にとって人生で最も大切な領域を相手に理解してもらえないと言うことです。結婚相手が私の人生の目的と一番の喜びを理解しないまま二人が結ばれるなら、取り返しのつかない葛藤が生じて来ます。
独身のクリスチャンの人生目的は神の栄光を現わし喜ぶことです。それは結婚しているクリスチャンも全く同じです。夫婦として、また家族として神の栄光を現わしその歩みを喜ぶことです。クリスチャンがノンクリスチャンとの交際を悩んでいるなら、まずは伝道する段階からスタートすることは重要です。伝道が進み、また相手がその信仰を一生通して理解する覚悟が出来ているかを確かめるべきです。またクリスチャン本人も、“私は一生涯の霊的重荷を負って生きて行く” という覚悟がなければノンクリスチャンとの付き合いを再考すべきです。しかし、自分の信仰が揺れることがなく、一生涯この人を伝道しながら証の模範を示すことが出来る信仰者なら、真剣に主が一番喜ばれる道は何かを祈りながら先に進んでいくことをお勧めします。
チョ・ドリュー