2024年 年間標語 年間標語 「神体験の教会」(詩篇34篇8節)
『クリスチャンとして地球環境を考える』 牧師コーナー(64)
ローマ8章を見るとこの自然界は「今に至るまで、共にうめき、共に産みの苦しみをしています」と教えています。創世記3章ではアダムとエバの罪は自然界にも大きな影響を与えています。「大地は、あなたに対して茨とあざみを生えさせ、あなたは野の草を食べる」とあるように、自然界は地震、津波、また台風などで私たちを突然のように襲って来ることがあります。アメリカの経済学者のジェレミーリプキンによれば、20世紀半ばまで人間によって開発されていた面積は地球の14%だったそうです。しかし、2000年なった時その数字は77%にまで上がったそうです。本来なら動物たちが住む領域にも人々が押し寄せ共存するようになった地域も沢山あるそうです。そして、また過去に例を見ないウイルスも多様に見られる原因になっていると言うことです。
今回のコロナウイルスもコウモリや野生動物から移って来たウイルスではないか?と疑われています。ある専門家たちは地球が人間たちから地球を守るために悲鳴を上げているのかも知れないと話します。そう言えばここ数ヶ月で空気汚染が改善され、めったに見えないヒマラヤ山脈が30年ぶりに見えたそうです。観光客が訪れないことでヨーロッパの運河の水は信じられないほどきれいになっているとニュース報道があります。そして、多くの海岸には海亀たちが、また山の中には姿を見せなかった野生動物たちが戻って来ていると聞きます。コロナウイルスは人間にとっては大きな脅威ですが、自然界にとっては、人々の動きと汚染をスローダウンさせる特効薬になっているのかも知れません。
聖書によると私たち人間には地球を管理する責任が与えられています(創世記2、詩篇8)。しかし、人間は自分たちの利益のために地球の資源を乱用して来ていないでしょうか?オゾン層の破壊や地球温暖化は数十年間問題視されて来ました。主はこの機会を通して私たちに自然界に対するニューノーマルを望んでおられるかも知れません。
私たちは今過去に例を見ないウイルスと戦っています。私は、主が必ずこのウイルスからの克服を下さることを信じます。でも、今は私たちにどのように自然界を大切にしていくべきかを考えさせる機会をくださっていると思います。ゴミ出しをしながら環境問題をあまり考えたことがないかも知れません。次世代のためにも地球を大切に保つのは重要なことです。私たちが出来ることは限られているかも知れません。でも今日から、主より預けられている私たちの環境を大事にする意識を持ち、コロナウイルスにも立ち向かえればと思います。