2024年 年間標語 年間標語 「神体験の教会」(詩篇34篇8節)
『キリスト教先進国アメリカの霊的現状』牧師コーナー(71)
17世紀イギリスから純粋な聖書信仰を守るために清教徒たちは命をかけてアメリカに渡ります。そこから彼らは聖書を土台にアメリカと言う国の基礎を築いていきます。そして、今もアメリカの南のバイブルベルトは70-80%がクリスチャン人口だと知られています。しかし、そんなアメリカも20世紀の世俗化によって今ではクリスチャンだと主張する人たちがもはや聖書的信仰に立つより自分勝手な信仰に迷い出ている現状があります。今年、コロナ禍の中でアメリカの保守的な信仰を代表するLigonierミニストリーが数千人のクリスチャンたちを対象にアンケートを行いました。結果は以下のように出ました。
- イエスキリストは神ではなく、素晴らしい教師であった。(30%がYESと答えた)
- 誰でも小さな罪は犯すがほとんどの人は良い心を持つ(46%がYES)
- 神は人の良い行いではなく、イエスキリストにある信仰で人を救われる。(84%がYES)
- 神はイスラム、ユダヤ教やキリスト教の宗教の礼拝を全て平等に受けられる。(42%がYES)
- 人の性別は個人の選択である。(22%がYES)
20世紀前半アメリカのキリスト教を襲ってきたのは自由信仰の波でした。 当時もっとも聖書に忠実と知られていたプリンストン神学校で徐々に聖書が完全なる神の言葉ではなく人間が書いた書物として扱われるようになり、またキリストが処女マリアから生まれたのは迷信だと言う学者たちが次々と登場しました。この流れがここ100年アメリカ全土に及ぼした影響は大きいものがあります。
私が21世紀に牧会をしながら肌で感じているのは、この世の中にはいろんな種類(変質した)の信仰を持つ信徒たちが本当に多いと言うことです。最近はあまり教会に繋がらず個人で信仰を守る人も少なくありません。インターネットでいろんな宗派の背景を持つ牧師たちの説教を聞き、自分なりにキリスト教思想を築き上げる人たちもいます。そして、いろんな考えが混同するようになり霊的にかなり迷う人たちも少なくありません。私たちはもう一度聖書の基礎に戻る必要があります。教会は聖書を組織的に教える必要があり、真理を持って信徒たちを守る必要があります。私たちの教会がこれからも自由神学から守られることを常に祈っています。
チョ・ドリュー師