2024年 年間標語 年間標語 「神体験の教会」(詩篇34篇8節)
『分裂の危機が迫る時代』牧師コーナー(86)
先週の木曜日からコロナの感染者数が倍増し始め4都県は緊急事態宣言が発令されました。 それでも金曜日の出勤様子は発令前と何も変わらず東京都心はいつも通りの満員電車だと報道されています。 知人の中にはこれにいらだちを感じる人も少なくなく、1月中にあったイベントを全て延期させる動きもありました。 また、今週目にとまったニュースは、太平洋を越えたアメリカでの出来事でした。 トランプ大統領が選挙で敗れることを阻むためトランプの支持者たちの多くがワシントンの連邦議会議事堂に乱入するという世界をびっくりさせた前例を見ないことが起きてしまいました。 これらのニュースを見て感じたのは今世界で起きている亀裂と分裂です。 人々の間で意見がぶつかり合い、互いに対する批判が増し、やがてそれは憎しみを生むような連射となっているように見えます。
菅首相のコロナに対する甘い認識は医療従事者や国民たちから大きな批判を呼びました。 しかし、逆にコロナで騒ぎ過ぎだと主張する人々も多くいます。 教会内でも一緒です。 こんな感染者数が多い中礼拝を行っていること自体が、社会に対して証になってないと思う人もいれば、逆に、仕事に出勤するぐらいなら礼拝に行くのも当然だと考える人もいます。 この温度差をどのようにすれば良いのでしょうか? 今の時期、教会のリーダーシップは非常に難しい局面に立たされています。 人々の間にある意見の違いは人々を大きく分裂させる要因になっています。
私たちは皆、幅広い育ちと文化背景から来ています。 そして、信仰のカラーや成熟度も違います。 どんなに聖書を基準にしていたとしても、現代社会問題においては物事の捉え方で違いが出ると思います。 私が思ったのは、少なくても今は、誰が100%正しいのかを知ることが難しい時期です。 以前から緊急事態宣言を早く出すように促す動きがあったのですが、逆に自粛疲れでうつ病や健康を崩す人々の方が多いと言う声もあるからです。 今、コロナで私たちは今まで以上に敏感になっています。 教会として、立場の違う人々を十分配慮し尊重し合う雰囲気を作りましょう(ピリピ2:2−4)。 コロナは過ぎ去ることでしょう。 アメリカの政治問題も時間が過ぎれば少し落ち着くでしょう。 でも、今私たちが傷つけ合うならば、その傷の癒しの方がもっと時間がかかるかも知れません。
教会が今一致すべき点は、こう言う時だからこそもっと神の前で祈り、霊と真を持って礼拝を捧げるべきだと言うことです。 皆さんがネットで礼拝を捧げていようが、礼拝会場で礼拝を捧げようが、今は神に寄りすがる時であり、霊的にぼうっと眠っている時期ではありません。 だから神を一緒に慕い求めることにおいては一致しましょう。 そして互いを愛することと尊重することに努めていきましょう。
チョ・ドリュー師