2024年 年間標語 年間標語 「神体験の教会」(詩篇34篇8節)
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「理性の限界を超えるべきです」 牧師牧師コーナー(334)
2014年07月20 ともに仕える 牧師 趙南洙
「自分を知恵のある者と思うな。主を恐れて、悪から離れよ」(箴言3:7)と箴言のことばが警告しているように、多くの人々は自ら決めれば何でも可能であると思い込んで生きています。しかし、私たちは生きる現実の中で経験しますが、自分の思い(理性)通りにはいかないことがあまりにも多いものです。一つの例を挙げると、依存症という中毒状態が特にそうです。私たちの理性や意志だけではとても乗り越えることのできないものです。自らで解決できないからこそ中毒状態というのです。
かといって、依存者が何も努力しないわけではありません。厳しすぎるほど依存者なりに最善を尽くして努力していると思います。しかし努力すればするほど失敗を繰り返します。
自ら依存しているものを断ち切ろうとすればするほど、さらに依存の世界に落ち込んでゆくわけです。
それほど、私たちが自分をコントロールできる力には限界があり、自分を抑えているかのように見せているだけなのです。また「この程度なら大丈夫」という自己欺瞞に陥っているとも言えます。自分には何の問題もないかのように錯覚し偽善の日々を過ごしているのです。
気になるのは、このような生活が正常だと認識している社会環境自体です。一言でいいますと、私たちは自分の理性(知性)に限界があることを認めるべきです。
この世の中で自分にできることもあれば、できないこともあるように、理性の限界を超えていることが私たちの周りで数多く起こっていると認識すべきです。
ですから、自ら何かをしようとする自己理性だけに頼らないで、神の聖霊が私たちの心を揺り動かしたなら、私たちは素直に自分の心を開き、造り主である神様に従うべきです。
そして真の人間の姿を示してくださった主イエスだけがわが人生の生きる指針であり、救い主であると告白すべきです。