隣人のために、自分の家を開いて人々に仕える牧場こそ、新約聖書が教えている未信者への魂の救いであり、主イエスを信じる者を弟子として支え立てる健全な教会の姿だと言えます。だから私たちは、牧場の存在目的である魂の救いと弟子づくりのため、また、より活気あふれる実践を表すために、すべての牧場のために祈り、牧場をまとめている牧者たちを尊重して支え、応援したいと思っています。

その一例として、今まで牧員たちが他の牧場に移動することを基本的に許可していませんでした。たとえ、牧場内で生じている葛藤があったとしても、互いに忍耐するように勧めてきました。よく耐えることは主の弟子として成熟する訓練だと思うからです。よく耐えて、互いに笑顔で励ましつつ、増殖する祝福を体験する時が来るからです。

ところが、2年前草原守会で牧員たちがやむをえない事情によって、客観的に牧場の移動が必要な状況が続いているなら、それを理解し、その牧員が希望する他の牧場への移動を認めることにしました。もちろん、他の牧場へ移動するためには、次の条件に該当する信徒が対象になります。①現在所属している牧場に正常な参加ができない状況が続いている場合、②未信者家族を牧場に導くため、③送り出す牧場の牧者と受け入れる牧場の牧者同士が相互に同意した場合、④最終的に主任牧師と相談し、客観的な判断が得られたとき、その牧員の牧場移動を認めることにしました。

それから、牧者が遠い地方に引越しされたり、重病により実際的に牧場を支える奉仕が難しくなったりして、牧者を辞退された場合、次のような手順を踏んで、その牧場の牧員たちを支え続けるようにしました。①同じ牧場内で誰かを代行牧者として立てるか、②他の牧場から新たに牧者を迎え入れるか、③他の牧場と合併するか、④牧員の各自が希望する他の牧場にそれぞれ移る、という順序によって牧員たちを支えることにしました。

このような順序と方法は長年の間、家の教会を経験してこられた教会と牧会者たちを通して学んだ知恵であり、何よりも魂の救いと弟子づくりへの聖書的な目的に従った判断になります。