大きな偉業は実力のある人が成し遂げますが、良い伝統は忠実な人が築き上げる最高の幸 せです。それはいくらお金を積んでも買えない、美しい思い出と言えるでしょう。

多くの人々は、大きな仕事をしたいと願い、そのためならどんな犠牲でもいとわないと言 います。そのような人々は、現在の生活に満足していない傾向があります。ところが、小さ く見えても、現在自分に与えられた仕事に感謝して仕える人は、日々の生活の中で感謝する 幸せな人生を過ごします。

私たちの教会では、様々なイベントを開催されますが、そのために静かに仕え、協力され る方々がおられ、心から感謝しています。尐しばかり紹介すると、毎年春秋には「三つ拠り 特別早天祈祷会」が開催されます。説教者は聖徒のために有益なテーマを決め、聖書を解き 明かします。全聖徒は三人ずつペアになり、お互いのために具体的に祈り、支え合います。 聖徒たちはお互いのために祈りながら、信仰によって生きる再決心をすると共に、美しい交 わりを楽しみます。年を重ねるごとに、三つ拠り特別早天祈祷会は私たち教会の自然な伝統 になり、今では子どもたちが一緒に集まることも当たり前のようになりました。

また、27 年間、黙々と続けてきた「日々のみことば」の出版奉仕と、18 年間、休まず継 続してきた「とりなしの祈り」の献身、また毎朝の「早天祈祷会」があります。それらを通 して、静けさの中に答えてくださる主の前に、聖徒たちが祈りの祭壇を続けて守り、香り豊 かな歩みをされてきたことは私たちの教会の証となりました。決して眠れないからではな く、時間が余っているからでもありません。主が言われた通り、教会はみことばと祈りによ って建て上げられる家だからです。尐ない人数であっても、みことばを守る聖徒たちによっ て私たちの教会の美しい伝統が築かれてきたことには、心から感謝しています。

これまで教会が定めたことを重要な行事として受け入れ、牧師のリーダーシップを尊重 し、喜んで従ってくださっている皆さんの信仰の姿勢に、神の祝福が溢れるようにお祈り致 します。主のご降誕をお祝いする忙しい年末を迎えていますが、皆さんのご家庭やお子さん を大切にしつつ、職場でも最善を尽くして信仰の勝利者になりますように。

今年も主の教会のために一つの心となり、熱心に仕えて下さった皆さんに感謝し、私は幸 せです。