牧場で子どものことで大変だと思うことがある方はおられませんか。もし、そうであるなら牧場で執り行うように勧めているオリーブ・ブレッシングに対する認識が不明確であるからではないでしょうか。

わが教会の存在目的が何であるか、と聞かれると皆さんは「魂の救いと弟子作り」であると答えるでしょう。ところが、オリーブ・ブレッシングの目的は何でしょうか、と伺うとよく知らない方が多いのではないかと思います。目的が何なのか、なぜやるのかを正しく知ることによって疲れず、実りを期待しつつ継続することができるでしょう。

オリーブ・ブレシングの目的は「信仰を継承すること」です。詩篇128:3に「あなたの子らは、あなたの食卓を囲んで、オリーブの木を囲む若木のようだ。」と表現しています。このことばに基づいてオリーブ・ブレッシングという名前が付けられました。聖書のオリーブ木はイスラエルの民を記すものでもあり、神の教会、キリストの弟子たちを表現する場合もあります。他の果樹も同様ですが、オリーブ木は苗木を植えてから実を結ぶまでは10−15年かかるらしいです。しかし一度根を下ろして実を結び始めると、オリーブの実から様々な料理材料はじめ、オリーブ・オイルで照明、礼拝用の献上物、傷を治す軟膏、王室と教会の臨終用など数えられないほど多くのところで使用されるようになります。このようなオリーブ木は短くても数百年から数千年まで実を結び続けると言われています。

オリーブ・ブレッシングの夢は、出エジプト記3:6に「わたしは、あなたの父の神、アブラハムの神、イサクの神、ヤコブの神である。」ということばの実現です。 私たちは、信仰継承について学び、また実践すべきです。これはただ良い話に留めておくではなく、自分たちと子どもたちが生きるために、選ばないといけない命です（申命記30:19参照）。このような明確な理念による説得が全信徒と子どもたちの心に届いてからオリーブ・ブレッシングを執り行うなら、牧場での定着とその実りが期待できるだろうと思います。そのためには牧場のメンバーたちは牧場にくる子どもたちを同じ牧場メンバーとして受けとめるべきです。どこの家のお子さんではなく、自分たちが支えるべき一人の牧員として扱うべきです。すべての牧場でオリーブ・ブレッシングに対する正しい認識が定着されますように…