日本語に「もったいない」という言葉があります。その意味は、物の価値を十分に活かせない状態を惜しむ表現だと理解しています。さらに言えば、物を粗末に扱うことを嘆き、資源を大切にするという、日本の古くから伝わる精神文化でもあるそうです。
 私は、少年時代に家の火災を経験し、経済的に苦しい時期を過ごしたため、「節約は美徳だ」と考えて生きてきました。そのせいか、日本のこのような精神文化を美しく感じ、深く共感しています。食べられない人々のことを思えば、食事を残したり捨てたりすることはありません。車にガソリンを入れるときも、たった1円でも安い場所を探して行きました。近くの自動販売機を使うよりも、安く売っているスーパーに寄って飲み物を買うことに不便を感じませんでした。そんな生活を続けるうちに、自分の人生には「ゆとり」が少ないと感じるようになりました。
 「神の国のために、また隣人のためには惜しみなく使いなさい。しかし自分のためには倹約しなさい。」そのような母の教えの中で育ったからだと思います。けれども振り返ってみると、神様に捧げるときは最善を尽くしてきたつもりでしたが、隣人のために惜しみなく与える生活はあまりできていなかったように思います。
 それで最近は、「ゆとりを持って生きよう」と考えを変えました。実際、ゆとりとはお金を多く使わなくても楽しめるものです。できるだけ高いものは買わないようにしていますが、どうせ買うなら長く使える良いものを選ぶようにしています。お腹がいっぱいになったら、食べ物を残すようにしています。ガソリンも少し高くても、便利な場所で入れるようにしています。おいしそうな果物があれば、たくさん買って一緒にいる人たちと分けて食べようと思います。
 使徒パウロはこう言いました。「私がこう言うのは、貧しいからではありません。私はどんな境遇にあっても、満ち足りることを学びました。貧しく生きることも、豊かに生きることも知っています。満腹のときも、飢えているときも、富んでいるときも、貧しいときも、どんな場合にも適応する秘訣を学びました。」(ピリピ人への手紙 4章11〜12節)
 お金がなく貧しさを感じるときにも、神の守りに感謝しながら生きること。そして少しゆとりのある豊かさを感じるときには、その恵みを楽しみながら生きること。それこそが真のキリスト者の自由な生き方だと思います。だから私は、ゆとりある生活を練習しながら生きていこうと思います。もし私と食事をご一緒したい方がいれば、いつでもご連絡ください。ただし、私の時間に合わせてくださるようお願いします。

趙 南洙師



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 本日は告知した通り、私たちの教会の役員選挙のための総会が一部礼拝後に開催される主日です。教会の規定に従い、全10名の役員のうち、任期2年が満了する5名を選出する選挙が行われます。一般社会の選挙とは異なり、教会が定めた規則により、主日礼拝の出席率が85%以上であり、それに見合う十分の一献金をささげている会員であれば、誰でも候補者となる資格が与えられます。
 しかし、全体の信徒数に比べて、この規定を守ってこられた候補者の数が非常に少ないという現実に、驚きと残念さを覚えているのは、私だけではないと思います。けれども、これが私たちの教会の現実です。もちろん、主日礼拝の出席や十分の一献金をささげることだけが、その人の信仰を測る絶対的な基準ではないかもしれません。しかし、キリストの体である教会を愛する基準として、主日礼拝の出席と、神から与えられた収入の中から十分の一を神にささげる献金の姿勢こそが、聖書が教える信仰の証しであると理解しています。
 いずれにしても、候補者の名簿は少ないですが、よく見極めて確認し、教会を愛し奉仕できる方を選んでくださるようお願いいたします。選ばれた方々は、神が与えられた賜物に従って奉仕されると信じます。しかし同時に、教会のために時間をさき、他の役員たちと知恵を合わせて、教会の存在目的である「魂の救い」と「弟子づくり」に積極的に献身し奉仕する方が選ばれるよう祈ります。
 教会での奉仕は、役員でなくともすべての信徒が自らの賜物に応じて積極的に参加すべきことですが、役員として選ばれた方は、神様が信徒たちの手を通してご自身を選ばれたという事実を忘れてはなりません。そして神様は、その務めを果たす力と環境も備えてくださると信じなければなりません。なぜなら、教会での奉仕は信仰によって行うものだからです。
 役員選挙に参加される信徒の皆さんは、選ばれた役員たちのために必ずお祈りください。役員たちが自分の考えや経験よりも、常に神の御心を求め、一つ心となって奉仕できるように祈ってください。人々の称賛や視線を意識して否定的になったり、責任を避けたりすることがないようにも祈ってください。そして、教会のために熱心に奉仕する役員たちの家庭と職場にも、神の祝福がありますように祈ってください。
 来年は、私たちの教会の創立40周年となる年です。神様が私たちの教会を新しく導いてくださると信じ、福音宣教の新しい歴史を切り開いていきましょう。選出される役員たちに期待し、祝福を祈ります。

趙 南洙師