我が教会では「魂の救いと弟子作り」という、キリスト者として生きるための尊い目標を、新約聖書時代の教会の姿から学び、その通りに実践するために牧場(家の教会)の交わりをしてきました。そして、長年の実践を通して、様々なことを教えられました。家の教会の働きの中で何よりも大切なのは、弟子として生きることを神の前で誓約し、牧場のメンバーに仕えている牧者ではないかと思います。牧者として牧場に仕え、それぞれのメンバーがキリストの弟子として立てられることを願うなら、次の三つのことを、チャレンジをしてみるのはいかがでしょうか。
 第一に、牧場メンバーの信仰が成長できるよう、チャレンジを与えてリードすることです。もし、メンバーを傷つけたくないと恐れて、必要な助言や適切なチャレンジを与えることを諦めるのならば、牧者としての大切な責務を放棄することになります。牧者において、メンバーの霊的状態に気付き、適切なチャレンジを与えてリードすることは、とても大切な知恵であり、能力です。
 メンバーたちにチャレンジを与えるためには権威が必要ですが、それは仕える姿勢を通して与えられます。牧場に仕え、メンバーたちにその愛の真心が伝わるのであれば、チャレンジを与えてリードする権威は既に与えられていることでしょう。ですが、仕えるばかりで、チャレンジできない牧者となって、仕えてもらうことばかりを求めるメンバーを育てているのであれば、それは間違った奉仕になります。奉仕の目的は、人を愛し、立てるためにあるからです。
 第二に、メンバーをリードしてチャレンジするのと同時に、時を待ち、忍耐することです。恵まれる時は人それぞれです。つまり、神の時があることを認め、その時を待つことも一つの能力なのです。しかし、一つ目の資質が優れている人の中には待つことが苦手な人が多いです。そのため、牧者と相性が良く、よくメンバーがついてくる場合は、牧場で多くの実を結ぶ反面、合わない時にはどちらか(牧者かメンバー)が傷つき、途中で諦めてしまう場合があります。
 第三に、受容することです。時が経っても変わらない人に対して「あなたはそれで良い」と、受容することも一つの知恵であり、能力です。もしかすると、人が人を変えたいと望むこと自体が人間の欲なのかもしれません。本当に変わらない人は変わりません。人生において、キリストを自分の救い主として受け入れ、いのちの道コースを受講しただけで、大きなことをやり遂げたと思う方がいらっしゃいます。残念ではありますが、中にはこういう方々も多く見受けられるのです。
 これらの三つの能力を、その時々によって上手に用いることができる牧者となるのなら、どの職場や環境においてもリーダーシップを発揮する人として立つことができると信じます。

 趙 南洙師



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 タレントであり、小説家でもある阿川佐和子さんの本、「聞く力」の序文に、「上手く話す人には耳をひらくが、良く聞いてくれる人には心を開く。誰かの話を聞いてあげること、それは力です。」という言葉があります。全くその通りであり、素晴らしい教訓だと思います。
 自分の考えを伝えたいという思いが先立ち、相手を説得しようと熱心に自分ばかり話していると、むしろ相手が心を閉ざしてしまいます。ですから、自分の言葉をたくさん並べるより、相手の言葉に耳を傾ける姿勢がもっと大切だと思います。
 語る力は聞く力によって培われるものだと言います。良く聞くからこそ上手く話すことができるのです。子どもは生まれたら、話すことが先ですか?それとも聞くことが先ですか?当然、聞くことから始まります。数万回「ママ」という言葉を聞き、「ママ」と言えるようになるのです。では、どのようにすれば良く聞く姿勢になれるのでしょうか。私もまだそれらについて学んでいる途中ですが、正しく傾聴する姿についていくつかを分かち合いたいと思います。
 第一に、傾聴は受動的な姿勢ではなく、積極的に聞く姿勢を持つことだということです。つまり、「私はあなたの言葉を聴く準備ができています。」という姿勢をもって相手に接するのです。
 第二に、生半可な予測はしないことです。そのためには、相手の話の全てをそのまま受け入れる姿勢が大切です。相手が話す前に勝手に予測したり、断定したりする姿勢は、傾聴を妨げるとても危険な行動です。
 第三に、相手の話の途中に質問をすることです。会話の途中、まるで卓球のラリーのように、互いに言葉をやりとりすることで、「あなたの話をしっかり聞いています」という意思表示となり、とても良い傾聴となります。
 第四に、相手の目を見ながら聴くことです。当然のことですが、聞いている側が話しをしている人を見ていないと、無関心なように見えてしまいます。そのため、相手の目を避けず、しっかり見ながら聞いた方が良いでしょう。
 第五に、関心を示しながら聴くことです。また、相手の話をきちんと聞いて、話し終わるまで待つ姿勢が必要です。その時に相槌をうちながら聞くことで、相手の心をつかむことができます。「そうだったのですね。」「それでどうなりましたか?」「それは辛いですね。」「それは嬉しいですね。」など、共感しているとわかるように相槌をうちながら聞くことで、互いの心は通じるようになるのです。まず、牧場の中で実践してみるのはいかがでしょうか。

 趙 南洙師