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 聖書が語る福音を知った人は自分自身を最も良く認識することの出来る人になります。聖書が言う福音は、“私たちは私たちが想像する以上に罪深く汚れている、でもそれと同時に私たちは私たちが願っていたよりはるかにイエスキリストによって愛され受け入れられている”と言う事実です。私たちが罪人だと言う事実は私たちが高ぶることがないようにさせてくれます。同時に、そんな罪深い私たちのために一人子をお与えになったほどに神が愛された事実は私たちを自尊心の低い人にさせるのではなく、一生の安堵感を与えてくれます。この福音によって私たちにはこの世が与えることの出来ないバランスの取れた自我を持つことが出来ます。

 その人は大学受験に失敗して悲しんでも挫折しません。なぜ?自分の価値は受験成功が決めるものではないからです。福音を自分のものにした人は自分のビジネスが破綻して悲しんでも挫折しません。人生の価値はその人の仕事の成功にあるわけではなくもう既にイエスキリストを通してもらった価値にあるからです。福音は人にどんな境遇にも耐えられる耐久性をくれます。同時に、福音を悟った人は他人に寛大になる柔軟性をくれます。福音を通して永遠の栄誉を得たクリスチャンは、この世の栄誉を最終目的としません。すると、その人は同僚がプロジェクトを台無しにして悲しむことがあっても挫折しません。自分の人生をダメにしている他人に対しても恵みを持って接する余裕を手にいれます。 

 福音を悟ると私たちは人の評価から自由になります。福音を通して私たちは自分をあざける自分の声から自由になります。そして、人生を自分の栄光のために生きることから自由になります。そこで初めて人生を神の栄光と人々に仕えるために生きられるようになります。あなたはこんな福音的自我(アイデンティティ)を持っていますか?私たちの教会が皆この福音を自分のものに出来ることを願います。 

チョ・ドリュー師

 8月15日に日本は終戦75周年を迎えました。戦争について感がる時、私が小学校2年生の時に「月光の夏」という太平洋戦争で帰還することができた特攻隊員の映画を家族で見たことが忘れられません。小2の子どもが見るには分からないところも多く「怖い映画だった」という印象しかないのですが、大人になって考えると戦争責任を覚えた教育というのはとても大切であると思わされます。悲惨な歴史は繰り返さないために、過去に起きたことを覚えて未来を良くするために学ぶことはとても大切です。私たちも聖書から学びますし、歴史から教えられることは沢山あり、未来を良くするためには欠かせない事柄です。

 教会で行われる“戦争責任の教育”ということを少し考えてみたいと思います。私が生まれてから26歳まで教会席を置いていた日本キリスト改革派(通称:改革派)の教会では、1946年(戦後9か月後)に戦争責任を重く考えて創立した教会です。戦前、日本の教会は天皇を神として歩でしまいました。この対応を悔い改め、みことばに立ち返ることを大切にしてきたのが日本の改革派の特徴です。ですから教会生活の所々で「戦争を繰り返してはならない。それ以上に、天皇ではない本当の神であるイエスキリストを礼拝しなさい。」ということを強く教えられました。今では当たり前のようなことになっていますが、当たり前を当たり前として受け取れないことは問題だということです。

 時に「戦争は昔のことで、今の私たちに関係があるのですか?」と言ったり、疑問に思ったりする方がいます。そう思ってしまう気持ちも分かる部分があります。しかし、時間や世代が過ぎ去っていくことで、過去の問題は解決されるのでしょうか?はっきりこれは「解決しません」と答えることができます。そもそも過去の問題を時間が解決してくれるのであれば、初めに神によって造られたアダムの罪の影響がどうして私たちにも残っているのでしょうか?大きな問題は後々にも影響が及んでいることを私たちは聖書から知ることができます。そして主なる神は、その問題で人を苦しめるために、罪の影響が残るようにすることがしたかったわけではありません。そこから神の前に立ち返り、過去の大きな問題に縛られて生きるのではなく、神と共に歩むことによる喜びを望んでおられるお方です。そこに主の十字架の苦しみがあったことを覚えさせられます。課題には人が解決を試みても限界があります。それぞれが主の十字架の苦しみを覚えて悔い改め合い、復活の主を喜び合うことでしか解決はないのです。その解決を共に覚えたいと願っています。

吉村恵理也伝道師