2024年 年間標語 年間標語 「神体験の教会」(詩篇34篇8節)
『牧師を霊的に支えると言うこと』牧師コーナー(79)
先週アメリカで有名牧師のスキャンダルが大きな注目を浴びました。ニュースは、ニューヨークシティで最も大きな教会の一つと言われるHillsong教会の主任牧師であるカール・レンツ(42歳)が妻以外の女性との浮気関係を持ちHillsongの本部から解雇されたというものでした。彼はアメリカの有名芸能人ジャスティンビーバーを洗礼し弟子訓練をしたことで知られ、その他にも有名芸能人が通う教会の牧師として名声の高い人でありました。そんな影響力のある牧師のスキャンダルに全世界にいるクリスチャンコミュニティは驚きを隠せません。
なぜこれだけの霊性を持つ牧師が一気に落ちたのでしょうか?正直、神のみ心に叶う男と呼ばれたダビデ王がバテシェバ事件を起こせるならこの牧師のスキャンダルにそう驚くこともないかも知れません。悲しいことは過去にもこう言うニュースは多くあったからです。一つ重要な教訓は、牧師もサタンの誘惑を受ける弱い一人の人間であり、続けて励まされ信仰に立っていなければいつ罪に走ってもおかしくない存在だと言うことです。もしかすると、サタンは戦略的に牧師や牧師家庭をもっと攻撃するでしょう。この牧師はこれからカウンセリングを受けてHillsongの中で(牧師以外の)他のポジションに復帰する可能性があります。しかし、彼が牧会していた5000人以上の群れはどうなるのでしょうか?彼のメッセージを毎週のように聞いていた全世界にいる数万人の人々はどうなるのでしょうか?失望感におおわれ、もう二度と教会を探さなくなる人たちも現れるかも知れません。
パウロが“私のようになりなさい!”と教えたように、信徒は牧師を模範にすることが出来ます。しかし、牧師が完全な信仰のお手本ではなく、続けて霊的励ましと成長が必要な存在であることを覚えないといけません。牧師がいつもその霊性を祈り時間や聖書を読む時間を通して(1から10までのスケールで)8か9で保てられていると思っているならそれは大きな勘違いです。時には心が折れそうになりその霊性が2か3まで落ちることもあります。もっと辛いことは、そんな疲れを持っていても毎週のように説教を準備し神のみ言葉を(霊性がいつも9以上のように)教会に伝えなければなりません。その霊的プレッシャーとストレスによって夫婦関係や家族関係に不調和が起きることも当然起きて来ます。
信徒たちにお願いしたいのは、牧員に“最近元気ですか?夫婦関係はどうですか?家族は元気にしていますか?”と聞くように牧師の近況に関心を持つべきです。何か異変に気付くようであれば励まし祈るべきです。決して牧師が自分の弱みを出して祈り課題を出せなくする教会の雰囲気を作ってはならないと思います。私は普段早天祈祷やそれぞれの牧場で皆さんが私のために祈って下さることを知っています。だから今日まで私も私の家族も守られて来ています。これからも私が主にあって成長し続ける聖徒の一人になっていきますように祈り支えて下さることを願います。
チョ・ドリュー師