神様と人間との関係を断ち切る悪い霊の攻撃は、非常に恐ろしいものです。聖書は、悪い霊をずる賢くよく欺く者だと紹介しています。ですから信仰に生きる人々も邪悪な攻撃に気がつかずに、騙されてしまうのです。

私たちはこの悪の霊からの攻撃にさらされています。その攻撃はひとりの人の人生を無意味に、そして目的なく生きるようにしてしまいます。おまけに、それが良い人生かのように思い込み、結局、人生の終わりに後悔するのです。

悪い霊は背後から人間関係を仲たがいさせ、争わせ、憎しみを生む関係にし、関係を断ち切ります。どうにかしてでも、神様のみことばに従い祈る生活ができないように妨害し、神の御前に立てないようにします。しっかりした信仰生活を送っていても、一瞬にして信仰を崩れさせます。愛し合っていた夫婦を敵対させ家庭を崩壊します。教会を傷つけている人に、むしろ教会を愛しているかのように思わせます。

悪い霊から攻撃されると、誰でもこのように変わり得ます。悪い霊はずる賢く欺くので、なぜこのようなことをしているのかも、わからなくなります。このようなことをさせる悪い霊は、その人の背後でほくそ笑んでいます。

人には、ことさらに悪い人もとびぬけて良い人もいません。罪性を持つ人間は、さほど大きな差がありません。悪い力に影響されたら良い人も悪くなり、神の義に捉えられたら悪い人も良くなるのです。

邪悪な攻撃に打ち勝つために、五つのことを知る必要があります。

一つ目は、私たちは悪い霊の攻撃にさらされているということ。二つ目は、私たちは自分の力では絶対に邪悪な攻撃に打ち勝てない弱い存在だと知ること。三つ目は、みことばと祈りによってのみ、邪悪な攻撃に打ち勝つことができるということ。四つ目は、霊的に目を覚ましていなければならないこと。目をさましていれば、みことばと祈りによって悪い霊を識別し対抗できるようになります。五つ目は、私たちの戦いの相手は決して人や環境ではないと覚えることです。私たちの戦いの相手は、悪い霊です。